入社3年目
海に囲まれた日本の産業は、海運業と共に栄えてきました。この内航海運を支える内航船員は約21,000人
10〜20歳代18.9%、30歳代16%、40歳代17.1%、50歳代21.3%、60歳代20.6%、70歳以上5.9%(令和4年国交省資料より)長く勤められる仕事を希望されている方にとって、多業種からの転職にも良い条件です。一方、船員の高齢化が進んでおり、海運業界は次世代を担う人材を歓迎しています。
船員は船で寝泊まりしながら仕事をしているので当然通勤がありません。満員電車や交通渋滞に悩まされることもありません。停泊や荷役中以外、船舶は24時間運航しています。よって、船員は交代制で任務に当たります。船舶の種類により異なりますが、内航貨物船の航海士は4時間勤務、8時間休息というシフトが多いようです。ライフサイクルに慣れれば、時間を効率的に使えるかもしれません。また、長期間家に帰ることが出来ないという特殊性と引き換えに比較的高給の職業といえます。
会社や船舶により異なりますが、内航貨物船の船員は概ね2〜3ヶ月乗船後、まとめて20〜1ヶ月の休暇をとります。また、乗船中は水道光熱費もかからず、食費や共同で使うものは会社が担うので、生活費を使うことがないため堅実に貯金もできます。まとまった休暇で旅行に出かけたり、趣味を充実させたりする事ができます。小さな子供がいる場合、休暇中は24時間ぴったりと一緒に過ごすことが出来ます。
内航船員として働くことには、多くの魅力がありますが、一方で一般的な陸上の仕事とは異なる特有の環境もあります。あえてデメリットをお伝えすることで、内航船員の仕事をより深く理解し、納得した上で挑戦していただければと思います。
内航船員は、船の上で長期間過ごすことが基本となります。そのため、陸上で働く仕事のように毎日家に帰ることはできません。数週間から数ヶ月の乗船期間中は、家族や友人と直接会うことが難しくなります。しかし、休暇期間がしっかり確保されているため、乗船後のオフの時間を大切に使うことができます。
船は常に海上を航行しているため、家族や友人に何かあった際にすぐに駆けつけることが難しいのが現実です。特に長距離航路を運航している場合は、帰港するまでの時間がかかるため、すぐに対応できないケースもあります。そのため、出航前に家族としっかり話し合い、緊急時の対応を決めておくことが大切です。
船の揺れは天候や航路によって異なり、体質によっては船酔いが辛く感じることがあります。しかし、多くの船員は慣れることで次第に船酔いしにくくなります。また、酔い止めの薬を活用したり、適切な食事や睡眠をとることで軽減することも可能です。
内航船員は特殊な環境だからこそ得られるやりがいも多くあります。海の上で働くことで得られる経験やスキルは一生ものですし、一般の職場では味わえない充実感や達成感を感じることができます。
「海で働いてみたい」「船の仕事に興味がある」と思う方は、ぜひ一歩踏み出してみてください。船員としてのキャリアをしっかりサポートいたします!